出来る人が好きなんじゃなくて、出来ないのに戦略の無い人が嫌いなんです

「エンジニアを頑張ったで評価する会社は衰退する」というエントリーをみて、とても共感したので、思うところをつらつらと・・・
上記のブログは http://tech.blog.hisaju.org/2012/12/18/eng2/

以前、自分もブログで「基本的にシステム開発は「がんばって」どうにかなるものではない。突如として開発者のスキルが伸びることはほぼ無い。基本は積み重ね。」
と書いた事があるのだが
結局、その場その場で、「頑張って出来る事」ってたかが知れている。

評価する側の上司が非エンジニアだったり、最近の技術から離れていたりすると
正当に評価することが出来ないのも、すごく良くわかる。
そこで、実際の現場に近い人間の意見をきくとかすればいいんだけど、
わからないまま、目に見える「残業時間」とかだけで評価してしまうと上記のブログのような残念状態になる。
そもそも、残業が多発するってことは、営業かPLか本人か、はたまたお客様か、どっかに問題があったはずで
それを正当に分析すべきで、その原因が内部にあるのならば、叱咤される事はあっても褒められる対象じゃないはずなんだけど、
どうも「よく頑張った」的な事になりがちです。
評価する側の管理職や営業だって、IT業界はずっと勉強が重要ですよね。

そこで、タイトルの文章につながるんだけど
最近上司にいわれた言葉で「お前って出来る奴が好きだよな。」というような話をされたんだけど
ずっと引っかかっていた。
確かに出来る人間はプロジェクトをまわす側からすれば重要だし、当然好きなんだけど、でもそんな単純じゃないような気もしていて
出来ない人でも好きなタイプと嫌いなタイプがいる。
そもそも、自分もこの業界入った当初なんかひどいもんだったし。
じゃあもし、あの当時の自分が部下にいたら・・・そんな嫌いじゃないかなという気もしていて。
結局なんだろうと考えた時に、
「出来る人が好き」というよりも
「出来ないのに戦略の無い人が嫌い」なんだと気づきました。
戦略というとちょっと大げさだけど、「計画的に成長出来ない人」ともいえる。

今、現在できないのはしょうがないとして、その足りない部分をどう補っていくか
自分をどういう手段で成長させるか戦略をたてて取り組むべきでしょ。と思うのです。
そういう事をしない人が嫌いなんですね。

人に助けてもらって、その場で「すみません。次は頑張ります。」とかはもういいので
今後、同じ事が起こらないように何するのよ?って話なんです。
自分の足りない部分を「勉強会行って学ぶ」とか「本買って学ぶ」とか、出来る事たくさんあるよね?って話なんです。
残業や休日出勤して、なんとかする前に、もっと戦略たてて自分自身を成長させておけば、そんな事になってないよね?って話なんです。
それなのにプロジェクト終わった時に「俺がんばった」みたいな、あるいは「お前頑張った」みたいなのって凄い違和感あるんだよね。

なんかそういうのを見てると
プロ野球選手が自主トレもせずに試合に出て、いきなり「1塁めがけてヘッドスライディング」しちゃうような感じなんです。
「怪我のリスクも増すしさ、きちんと練習して普通にヒット打てや。」って話なんですよ。
実際そんなプロ野球選手はいないだろうけど、普段成長しようとせずに、残業とかでなんとかしようってのは、まあ一緒かなあと思うのです。
そういうのを見ると、プロ意識が足りないというか、甘えてるというか、そんな感じがするんですよね。
誰に強制された訳でもなく、この業界選んだのは自分自身なんだから・・・・って思うんです。

ちょっと愚痴っぽかったですが、そんな事を思う今日このごろ。